染色方法(血球内物質証明検査及び骨髄像検査)

検査項目 略号 固定方法 染色目的及対象 備考
ギムザ   塗抹後、急速冷風乾燥 血球及細胞の形態観察 注①
ライト   注①
メイ・ギムザ   注①
ライト・ギムザ   注①
エステラーゼ ES 白血病細胞、単球の鑑別、FAB分類 αナフトールブチレート法注①注②
エステラーゼ阻害 ES‐NaF 単芽球、前単球で阻害効果を示す NaF阻害法注①注②
エステラーゼ二重 ES‐ASD 白血病細胞、単球の鑑別、FAB分類 ナフトールASDクロロアセテート法注①注②
エステラーゼ二重阻害   白血病細胞、単球、単芽球、前単球の鑑別 NaF阻害法+ナフトールASD クロロアセテート法注①注②
アルカリ性ホスファターゼ ALP 慢性白血病と類白血病様反応の鑑別 注①
酸性ホスファターゼ ACP T、Bリンパ球、hairycellの鑑別 注①
酒石酸抵抗性酸性ホスファターゼ ACP+酒石酸 hairy cell以外の血液細胞では反応が消失 注①
ペルオキシターゼ   骨髄系細胞とリンパ球系細胞の鑑別 注①
  ホルマリン蒸気 血球中の非ヘモグロビン鉄の検出  
ズダン黒B SBB 細胞質内脂質の証明、FAB分類 類脂質も可染 注③
ズダンⅢ    
オイル赤O   中性脂肪の証明
PAS PAS メタノール 多糖体染色、顆粒球系細胞とリンパ球系細胞の鑑別  
 所要日数 : 4~7日

 

塗抹はできるだけ薄くして下さい。厚いと染色過程において剥離の可能性があります。
   
注① 塗抹乾燥後は速やかに固定操作をしていただくことが理想的ですが、ご無理な場合には固定法等が煩雑なため、可及的速やかにご提出下さい。(固定作業が可能な場合にはできるだけ固定して下さい)
注② メタノール固定は絶対に行わないで下さい。 酵素活性が損なわれます。
注③ 御依頼が脂肪染色の場合は、ズダン黒B染色を行います。